友達ですますには親密で、恋人というには曖昧な関係――学生時代、そんな相手がいたという方もいらっしゃるのでは? 本書収録の「魔法の振り子」の薫子もそのひとり。10年前、「クリスマスにおいしいものを食べに行こう」と約束したまま、音信不通になってしまった男の子のことをふと思い出します。そんなある日、不思議なコンビニで「探しものが見つかる魔法の振り子」なるアイテムを手に入れて……。読了後、切ない幸福感に包まれる作品です。
 

海外の恋愛映画を観ていると、「素敵!」と没入できるくらい適度にファンジックな設定と、きちんとオトメ心を「わかっているなぁ」と思わせるリアルなセリフ回しとにシビレることが少なくありません。リアルとファンタジックのバランスが絶妙な本作は、海外の上質な恋愛映画が好きなあなたになら、きっと気に入っていただけるラブ・ストーリー。恋愛を超越した二人の〈絆〉に、あなたの胸は締めつけられることでしょう。
     

翻訳家・金原瑞人が選ぶ、YAアンソロジーの決定版! 本書では沖縄を舞台に、ほろ苦い初恋のてん末を描いた「サトウキビの森」(池上永一)や、家族から逃げだすように東京にでてきた女性が、ちょっと不思議な力を持つ彼と暮らす日常を描いた「血と水」(よしもとばなな)など、人を好きになったときの苦さやせつなさを描いた傑作短編を収録しています。人を恋する苦みと、その不思議さが、みじかい物語の中に凝縮して閉じ込められています。
 

誰にもいえない秘密の恋の記憶、あなたにはありますか? 血のつながらない兄妹の瞬とみかげは17歳の高校二年生。東京と京都とで離れてくらしながら遠距離恋愛をつづけるふたりの淡い恋の行方を描いた本作は、ピュアで甘酸っぱい、正統派のラブストーリー。あたらしい家族の一員として、もっとも信頼できる親友として、いっぽいっぽ距離を縮めていくふたり。誰にもきっと覚えのある、はじめて恋したあのころの初々しい記憶を呼び起こす、甘酸っぱい1冊です。